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研修を希望される皆さんへ
ごあいさつ
呼吸器内科診療科長 |
呼吸器内科は卒後3-5年目の内科専攻医研修(レジデント)ならびに卒後6年目以降の呼吸器内科専門医研修(フェロー)の2つの研修プログラムの基幹施設として専門医機構より認定されています。
内科専攻医研修では全身管理から感染症・悪性腫瘍と広い領域に及ぶ呼吸器内科の全ての領域の症例を経験し、内科専門医取得のみならず呼吸器内科専門医としての基礎もあわせて習得することが可能です(連動研修が認められており、重なる期間としての算定も可能です)。
呼吸器内科専門医研修では、当院のみならず多くの連携施設での外部研修を通じて、呼吸器領域のいかなる分野においてもリーダーシップを発揮できる呼吸器専門医の育成を目的としています。
当センター呼吸器内科の特徴は
- 入院患者数が平均70名超と症例が豊富で、しかも、肺癌・間質性肺炎・稀少肺疾患といった大学病院レベルの疾患から、肺感染症、喘息、COPD、呼吸不全などの市中病院レベルの疾患に至るまで幅広い呼吸器疾患を診療することができます。
- 東京23区内唯一の結核病棟を有しているため、呼吸器感染症を診療する上で見逃すことが許されない結核患者の診療を経験できます。
- 指導医として喘息・アレルギー、肺癌、間質性肺炎、肺感染症など各分野の専門家が揃っています。また気管支内視鏡検査ではEBUS-GS、EBUS-TBNA、クライオ生検、さらには局所麻酔下胸腔鏡検査などの高度な医療手技を身につけることも可能です。重症喘息患者に対する気管支サーモプラスティについては国内で最も多くの実施例を誇っています。
- 全国各地から集まった約10名のレジデント・フェローが常時所属しており、忙しいながらも楽しく、お互いを切磋琢磨しうる環境にあります。多くの研修修了者は全国の呼吸器基幹病院において指導的な立場で活躍しており、OB/OGの結束も強いことから呼吸器分野における人的なつながりを形成することができます。
- 関連病院や院内診療科(呼吸器外科・感染症科など)での外部研修や、国際医療協力研修(海外研修を含む)への参加などを選択することにより、さらに幅広い臨床経験を積むことも可能です。
などがあげられます。
学会
日本呼吸器学会、アレルギー学会、呼吸器内視鏡学会、臨床腫瘍学会の教育認定施設であり、内科専攻医、呼吸器専門医については日本専門医機構認定プログラムに基づいた臨床経験や技量の習得が可能です。それぞれの専門医受験資格取得に必要な臨床研修期間、症例数としてカウントされますし、受験資格取得に必要な論文作成についても確実に指導します。現在、日本アレルギー学会についても日本専門医機構認定プログラムの申請を行っており、この分野における機構認定専門医も取得可能となると思います。
臨床研究
研究センターである当センターにおいては近年、多くの臨床研究が行われています。レジデント・フェローも、臨床研究センターにおいて疫学・統計学の基礎や臨床試験の組み方などを学ぶことが可能です。
それぞれが興味のある研究テーマをみつけ、当センター研究所や連携大学院(東京大・慶応大・順天堂大など)との連携のもと、研究に参加することも可能であり、それらの成果の論文化はもちろんのこと、米国や欧州の胸部疾患学会など海外の学会で発表することも推奨しています。
おわりに
以上、当科における内科専攻医、呼吸器専門医プログラムは、約30年の歴史を有する我が国有数のプログラムであると自負しております。それは全国各地から集まってきた多くのレジデント達に支えられながら作り出してきたものであると考えています。また、臨床研修修了者の多くが学会活動などで活躍している姿を見ることが我々の大きな喜びでもあります。内科専攻医研修(レジデント)ならびに呼吸器内科専門医研修(フェロー)に興味のある先生は、いつでもご連絡をください。お待ちしております。
呼吸器内科診療科長 放生雅章