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移行支援外来のご案内
小児がんを経験された方へ
はじめに
医療の進歩とともに小児がんの多くの方が治るようになりました。一方で、治療の影響で起きる晩期合併症を抱えて成人期を迎える小児がん経験者の方は少なくありません。また、骨粗鬆症や循環器疾患など、将来の健康の問題に備えて、成人医療の視点での健康管理も重要になってきます。特に、入院が必要な場合には、長い間通院されていた小児科での対応が難しくなります。
当院では2019年度より、成育医療センターの小児がんセンターの医師たちとともに、成人した小児がん経験者を対象とした成人移行支援(トランジション)のあり方を模索してきました。移行支援外来では、これまで小児科で行ってきた専門的な治療を成人の病院でも継続しつつ、本人を中心とした最適な健康管理について一緒に考えます。
2024年4月より窓口を総合診療科に移し、「移行支援外来」として小児科から成人診療科への医療移行をお手伝いいたします。
なお、当科における理念・指針につきましては下記をお読みください。
NCGM 移行支援外来におけるトランジションの指針(ポリシー)
支援の内容
受診の対象となる方
小児がんを経験した方
医療の継続
疾患・治療による合併症に対する治療の継続や、今後の健康管理に関するご提案をいたします。必要に応じて各診療科や地域の医療機関につないでまいります。
こころや暮らしの支援
就職、お金のこと、家族や人間関係のこと、将来のこと、気持ちのことなど、AYA支援チームの看護師やソーシャルワーカーが一緒に考えます。
トランジションチームの主なメンバー
サバイバーシップ支援科・小児科・総合診療科・糖尿病内分泌代謝科・循環器内科・腎臓内科・婦人科・心療内科・精神科
AYA支援チーム(看護師、心理士、薬剤師、ソーシャルワーカーなど)
申し込み用紙
こちらからダウンロードしてください。
合同カンファレンスについて
当科では、診療情報提供書によるご紹介だけでなく、「team to team」の引き継ぎを行なっております。
当科初診後に、疾患の概要や治療内容、移行準備の状況、今後の長期フォローアップ計画など共有する目的で、当院と紹介元で合同カンファレンス(オンライン)を行っております。
移行支援外来の受診方法
診察日
月曜日(AM/PM) 、金曜日(AM/PM)
初めて当センターを受診される場合
完全予約制です。以下をご参照いただき、ご予約ください。
医療連携からの予約
かかりつけの医療機関より「移行支援外来」所定の予約申込書を用いて、診情報提供書と共に医療連携室へお申し込みください。予約申込書及び申込方法については、医療連携のページをご参照ください。ご本人・ご家族様は医療連携を通した予約はできませんのでご注意ください。
ご本人・ご家族様からの予約
当科は原則として、医療機関からの医療連携予約をお願いしております。やむを得ない理由で、医療連携の予約が難しい場合は、予約センターより、お問い合わせください。
医療従事者の方へ
上記をご参照いただき、下記の点についてご協力をお願い申し上げます。
✓ 受診前に、当科ポリシーをご本人及び保護者、医療者で共有してください。
✓ 「総合診療科 移行支援外来 担当医」宛の診療情報提供書及び、移行を予定しているすべての診療科
の診療情報提供書をご準備ください。
✓ 治療サマリー、ケアプラン等を作成されている場合は、診療情報提供書とともに送付してください。
✓ ご本人・保護者にも合同カンファレンスの件をご理解いただきますよう、事前にお伝えください。
✓ 受診前に、当科ポリシーをご本人及び保護者、医療者で共有してください。