トップページ > 診療科・部門 > 診療科(内科系) > 放射線核医学科 > 核医学検査 > シンチ > リンパシンチグラフィ
リンパシンチグラフィ
リンパ管シンチグラフィ
リンパ浮腫、胸管損傷や乳び胸水の原因部位を特定するために行う検査です。リンパ浮腫とは、タンパク質や白血球の通り道であるリンパ管が閉塞して、リンパの流れが停滞することで四肢がむくむ病気です。原因はさまざま存在しますが、生まれつきリンパ管に奇形が存在している場合、または乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・前立腺がんなどの手術(リンパ節郭清術)後や、抗がん剤治療によりリンパの流れが滞ることなどで発症します。
当院では、99mTc-標識ヒト血清アルブミンエチレントリアミン五酢酸(HSA-D)という薬剤を使用します。この薬剤を、リンパ浮腫の部位に応じて、両側の上肢または下肢の指間に皮下注射します。この際に、強い痛みを伴うことがあります。検査時間は合計約2時間半~3時間です。
検査方法と画像
この検査は、食事や飲み物の制限はありません。
正常例:リンパが正常に流れている場合、左右対称にリンパ管が描出されます。
症例①:左下肢のリンパ管が正常に描出されておらず、薬剤は注射部に停滞しています。
症例②:左下肢では皮下全体に薬剤が漏れており、正常なリンパ管が描出されていません。