トップページ > 診療科・部門 > 診療科(内科系) > 放射線核医学科
放射線核医学科のご紹介
私たちは、画像検査・診断の専門家の立場から、ホームページにより、私たちの担当する画像検査の情報を提供いたします。
このホームページは、患者さんに私たちが実施している画像検査を理解していただくのが第一の目的ですが、同時に主治医の先生方にも、検査の概要や注意点、画像所見の特徴を確認していただき、適切に画像検査を診療に活用していただけることを期待して、詳しい内容も記載しています。
画像検査には、X線検査やCT検査など主に形の異常を調べる方法と、私たちが提供する機能の異常を調べる方法、核医学検査(主にシンチ検査とPET検査)があります。
核医学検査の特徴は、病状を鋭敏に検出できること、そして全身を一度に調べられることです。シンチ検査では、骨シンチだけでなく、心臓、脳、甲状腺、腎、 肺、副腎、唾液腺などの機能の異常を画像で診断することができます。PET・CT検査ではぶどう糖を多量に使って成長する癌を、全身の画像から検出することができます。診断だけでなく、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の骨転移治療(ゾーフィゴ®治療)など、放射性薬剤を使う新しい治療法も実施しております。
原発事故以来、核と聞くとこわくなる方がいらっしゃるかもしれません。私たちは危険と利益のバランスという考え方を説明したいと思います。私たちの検査では寿命の短い放射性医薬品を使いますが、放射線被ばくは少なからず生じます。検査による被曝は、日常生活でうける自然放射線による被曝の数倍程度で体にはほとんど影響はありません。しかし、将来何らかの影響が出る可能性が全くないとは言い切れません。どのような検査でも、依頼する医師はその検査を行うことで期待される利益と危険性を考えます。そしてその利益が危険性をはるかに上回ると考えられた場合に検査をご案内しております。私たちは皆様に安心で信頼できる核医学検査を提供できるよう日々心がけております。