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診療のご案内
外来診療のご案内
腎臓内科外来完全予約制導入のお知らせ
当科では外来診療を完全予約制で行っています。
詳細については、腎臓内科外来完全予約制導入のお知らせをご覧ください。(クリックすると、pdfファイルが開きます。)
腎臓内科はどんな時にかかるの?
- 検尿で異常を指摘された場合
- 腎機能が低下していると言われた場合
- 血圧が上昇した場合
- むくみ(浮腫)が出現した場合
- 慢性腎臓病(CKD)と言われた場合
- 尿路感染症(膀胱炎、急性腎盂腎炎など)の場合
- 尿の色が濃くなり(褐色、暗赤色)血尿が疑われた場合
注:このほかにもいろいろな問題を扱っております。特に下記のような場合が当科の強みとなります。経験豊かな腎臓専門医および透析専門医が常時複数名在籍しており、適切な対応に努めます。
- 慢性腎臓病の原因・症状――生活習慣病がある方は要注意
- 慢性腎臓病の検査――進行すると回復が難しい慢性腎臓病を見つけるには?
- 慢性腎臓病の治療法――進行を防ぐために食事や生活でできること
- 多発性嚢胞腎(PKD)について
- Fabry病について
- シスチノーシスについて
セカンドオピニオン
セカンドオピニオンも随時受け付けておりますので、ご相談ください。
生活習慣病教室(腎臓内科講義)*現在コロナ禍のため休止中
毎月2回金曜の午後2時45分から数十分間、外来棟2階にて腎臓(糖尿病性腎症を中心に)の講義を行っています。無料で自由に参加できますのでお気軽にご出席ください。日時については、病院内分泌代謝科外来にお尋ねください。
入院診療のご案内
病棟で腎臓内科が取り扱う疾患
- 急性/慢性糸球体腎炎
- 慢性腎臓病(CKD)
- 急性腎障害(AKI)
- ネフローゼ症候群
- 多発性嚢胞腎(PKD)
- 糖尿病性腎臓病(DKD)
- 難治性高血圧、二次性高血圧
- 透析導入(血液透析/腹膜透析)
- 急性血液浄化、アフェレシス療法
- 水電解質代謝異常
- 尿路感染症(腎盂腎炎、腎膿瘍など)
- 間質性腎炎、尿細管障害
- 免疫異常や血液疾患に伴う腎障害
腎臓内科の特色と診療体制
腎臓は休むことなく尿を生成していますが、その過程で体液量を調整し、酸塩基平衡や電解質の調節、血圧のコントロールにも深く携わるなど、その機能は多岐に及んでいます。
腎疾患を有する場合、心疾患や糖尿病、動脈硬化性疾患、呼吸器疾患、膠原病、感染症、血液異常など他の領域の問題も抱えていることも多く、腎疾患だけに目を向けていては万全の治療ができないこともあります。
このため、私たちは腎臓や透析の専門家でありながらも常に内科医として全身の疾患を診療できるように心がけていきます。
NCGMの腎生検のご案内
下記の場合は、腎生検が適応となる可能性があります。適応に関しては、科内で十分な協議を行い、安全な検査を最重要としています。
① 血尿が持続し、進行する慢性腎炎が疑われる場合
② 尿蛋白が0.3-0.5 g/day (g/gCr) 以上の場合
③ ネフローゼ症候群の場合
④ 急速進行性腎炎が疑われる場合
⑤ 原因不明の腎機能障害
外来で担当医が腎生検の必要性、合併症などについてはきちんと説明をさせて頂きます。当院は腎臓専門医が3名以上在籍し、最新のエコーなどの機器を使用して、確実で苦痛の少ない腎生検に努めております。通常は1週間程度の入院期間となります。
NCGMの透析室のご案内
血液透析室では、新規血液透析導入や入院中の血液透析に対応しております。透析室以外でも、出張透析や持続的腎代替療法(CRRT)も行っており、急性期から慢性期まで全ての病期に対応できます。また、血漿交換療法(PE)、選択的血漿交換(SePE)、血液灌流(HA)を含む数多くの血液浄化療法に対応可能です。
当院の透析室は10床(多人数用8床、個人用2床)で、腎臓内科医師、生活習慣病病棟(11階東病棟)看護師、臨床工学技士が協力して業務を行っており、重症例においても細やかな治療が可能となっています。2床の個人用装置は陰圧個室対応となっており、各種感染症にも対応できます。2022年より透析装置、及び透析液作成装置を最新の機器に変更し、全自動で透析液を作成できるようになり、オンラインHDFにも対応可能となりました。さらに快適な透析時間を過ごせるよう、各ベッドに専用テレビモニターを新調しました。多用途血液浄化処理装置は5台を有し、適応を考慮しつつ、最適な血液浄化療法を積極的に行っております。シャント穿刺に際してはポータブルの超音波装置2台を使用しながら安全・確実な穿刺を心がけております。
また、腹膜透析室も併設しており、通院での腹膜透析も行っております。他にも腹水濾過濃縮再静注療法(CART)も装置を一新し、各科の依頼に応じて迅速に行っております。
診療のポリシー
チームによる真摯な取組み
当科では、必ず複数の医師がチームで担当致します。研修医からリーダー、科長を含めてそれぞれ意見を出し合い、科学的に正しい医療を考え、最も適切な医療を提供します。また、急変時や緊急透析などの際も、複数の医師で協力して対応し、適切かつ迅速な処置を心がけています。
Nephrologistの視点
当科で扱う疾患は、急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、糖尿病性腎臓病(DKD)、高血圧、急性/慢性糸球体腎炎、 ネフローゼ症候群、尿細管・間質性腎炎、遺伝性腎疾患、尿路感染症、電解質異常、血液透析・腹膜透析など多彩です。いずれも、循環器、糖尿病・代謝、感染症、神経、血液、膠原病、呼吸器など様々な疾患と関わります。すなわち、多角的な視点を通じて、腎疾患を診療しなくてはなりません。このため、nephrologist としての専門的な知識と技量を持ちつつ、総合的な内科医として柔軟な判断ができるよう研鑽に努めています。
バランスがとれた臨床と研究
当科では腎臓学会や透析医学会、高血圧学会、リウマチ学会などから呈示される最新のガイドラインや最新の論文に基づいて科学的に正しい診療を、個々の患者さんに合わせて行うことを心掛けていります。一方で、未来の医学に少しでも貢献できるよう国際、国内学会での活動や英文、和文での論文発表も積極的に行っています。当科が発表した研究成果につきましてはこちらもご覧ください。
(https://www.hosp.ncgm.go.jp/s006/050/2021.html)