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診療実績
診療科紹介
当科が取り扱う疾患は、急性および慢性の糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、急性および慢性の腎不全、高血圧、免疫異常に関連した腎障害、腎疾患をベースにした心不全、保存期のCKD、電解質異常、尿路感染症など多岐にわたります。透析に関しては、慢性腎不全の透析導入以外に、維持透析患者がシャントのトラブルや肺炎、心不全、結核などの合併症、他科における手術などで入院した際の透析も行っています。
さらに、腹膜透析や急性腎不全に対する緊急透析、急性心不全時の除水、多臓器不全や様々な疾患に対するCHDF、血漿交換、血液吸着療法なども行い、中央診療の一翼を担っています。なお、現在は土曜日も透析室をオープンし、月・水・金曜だけではなく火・木・土曜透析のパターンにも対応できるようにして万全を尽くしています。
新型コロナに関しては、透析患者の受け入れを積極的に行っており、また“内科チーム”の一員として病棟対応も行っています。
入院診療・コンサルテーション
2020年度は合計387名の腎臓内科入院患者の診療を行いました。 対象疾患については診療のご案内を参照ください。 また他科入院患者に対するコンサルテーションもにも幅広く対応しております。
ネフローゼ症候群や慢性糸球体腎炎に対する腎生検も積極的に行なっており、2020年度は29名の入院患者に施行しております。
シャント造設数は71件、透析用パーマネントカテーテル挿入件数は7件(心臓血管外科の協力による)でした。
当院は日本腎臓学会認定研修施設、日本高血圧学会認定施設です。

透析用パーマネントカテーテル挿入術
入院患者数 | 入院延患者数 | 腎生検数 | シャント造設数* | 透析用パーマネント カテーテル作成数* | |||||||
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387名 | 7,625名 | 29件 | 71件 | 7件 |
* 心臓血管外科の協力による
外来診療
2020年度、外来では8,654名(再診)、86名(新患)の診療にあたりました(腎臓内科診療について)。
外来診療については外来についてをご参照ください。また、当科初診のご希望のある患者さんは初診の方へをご覧ください。
セカンドオピニオンも受け付けております。
外来患者数 (再来) | 外来患者数 (新患) | 血液透析件数 (外来) | CAPD患者数 | |||||
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8,654名 | 86名 | 0件 | 4名 |
血液透析・腹膜透析
2020年度の導入患者は血液透析 69件でした。2,709件の入院患者の血液透析の治療を行いました。7名のドクター(透析専門医4名)、5名のナースおよび3名のMEで治療を行っています。(なお、当院で血液透析導入となった患者さんは、原則として自宅・職場近隣の透析施設をご紹介させていただき、治療を継続していただいております。)
当院は日本透析医学会認定施設です。
PD室での腹膜透析外来
集中治療室での急性血液浄化療法
心臓外科術後、多臓器不全患者に対する持続緩徐式血液透析濾過(CRRT)をはじめとする特殊血液浄化療法の需要が高まっております。
当院は日本急性血液浄化学会認定施設となっております。
血漿交換などのアフェレシス療法
多種多様な疾患に対する血漿交換を代表とするアフェレシス療法も積極的に行なっております。
当院はアフェレシス学会認定施設です。
ICUでの血漿交換療法
腹水濾過濃縮再静注法(CART)
委員会活動
当科では、以下のカンファレンスを定期的に実施
- 腎生検カンファランス(病理と合同) 2ヵ月に1回水曜日(感染拡大のため休止中)
- 抄読会 毎週火曜日
- 透析カンファランス 毎週火曜日
- 臨床カンファランス/科長回診 毎週木曜日
・診療報酬の改定に合わせ、院内に透析機器安全管理委員会を設置
国際医療協力
- Sister renal center program (approved by International Society of Nephrology) between Department of Nephrology, NCGM and Department of Nephro-Urology Bachmai Hospital, Hanoi, Vietnam Level A
研究
- 厚生労働行政推進調査事業費補助金 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業「サリドマイド胎芽症患者の健康、生活実態の把握及び支援基盤の構築に関する研究」
- 厚生労働行政推進調査事業費補助金 エイズ対策政策研究事業「HIV感染症の医療体制の整備に関する研究」: HIV 感染患者における透析医療の推進