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COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDとは
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じた、肺の炎症性疾患です。40歳以上で喫煙歴の長い方で、坂道や階段を昇る時に息苦しさを感じ咳や痰がでる場合は、COPDがあるかもしれません。空気の通り道である気管支やその先にある肺胞に炎症があり、ゆっくり壊れてしまった結果、肺機能が低下する病気です。
また、全身性炎症、栄養障害、骨格筋機能障害、心血管疾患、骨粗しょう症、抑うつなどの全身併存症もしばしばみられます。
COPDの治療
第一の治療は禁煙
ほとんどの方にとって、禁煙は容易ではありませんが、当センターでは、生活習慣病外来の一部として「禁煙外来」を併設しており、ここで禁煙の支援をしています。また急性増悪を予防する目的で、インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種もお勧めしています。
第二の治療は薬物療法
気管支拡張薬を中心とした薬物療法です。
第三に生活の質の向上
呼吸リハビリテーションや在宅酸素療法を導入します。また、食事が十分取れない方には、栄養補助食品の紹介や栄養士による指導を行い、栄養状態の改善に努めています。
CT肺気腫検査
肺気腫の診断においては、呼吸機能検査が中心ですが、気腫性病変(LAA:low-attenuation areas)を評価できるCTでの評価も重要です。
図の黒く抜けている部分が喫煙により肺が損傷を受けた部位ですが、評価が困難です。
CT肺気腫検査の評価表
当科では、Lung Vision®(サイバーネットシステム)という気腫性変化を黄色で評価できる、特殊な解析ソフトを導入しています。
COPD外来にてCTを行った患者さんには、上記CT肺気腫検査の評価表をお渡ししています。自分の肺が喫煙の影響にてどれくらい壊れているかを見ることができます。