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手術

腋窩リンパ節郭清

腋窩(えきか:腋の下)リンパ節に転移がある場合には、手術の際、リンパ節の周りの脂肪も含めて切除する「腋窩リンパ節郭清」が行われます。腋窩リンパ節郭清が行われると、リンパの流れが悪くなり、腕がむくんだりしびれが起きたりすることがあり、これをリンパ浮腫と呼びます。リンパ浮腫は治療直後からだけでなく、数年経ってから現れることもあります。
腋窩リンパ節郭清が行われた場合は、腕を締め付けるような服やアクセサリーの着用を避ける、手術した側の手で重いものを長時間持たないようにする、細菌感染を起こさないようケガを避けるなど、日常生活での配慮によって、ある程度症状の予防ができます。ゆっくりとした筋力トレーニングにより、リンパ浮腫の予防が可能という研究結果もあります。肥満の状態だとリンパ浮腫につながりやすいため、運動・食事療法による体重コントロールが重要です。
リンパ浮腫を起こした場合には、専用のスリーブを付けたり、リンパマッサージなどの理学療法で症状を和らげることがあります。腕のむくみが気になる場合は、担当医や医療スタッフに相談してみましょう。
ライフスタイルの項もご参照ください。

乳房再建術または豊胸術での乳房インプラント

乳房再建術あるいは豊胸術で乳房インプラントを挿入された方の中で、ごくまれにがん(リンパ腫、扁平上皮癌)の発症が報告されています。心配なことがある場合は、かかりつけ医や手術の担当医などに相談しましょう。

参考資料:Lymphology. 2010; 43: 118-127.
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会HP