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特色のある治療

肝胆膵外科グループは肝臓、胆道、膵臓の疾患の中で主に外科手術の対象になるものを専門にしています。その他鼠経ヘルニア、腹壁ヘルニアの手術治療も専門に行っています。

  • 肝臓では大腸癌肝転移切除が多く、主に肝炎ウイルスを原因とした原発性肝癌に対する切除は減少しています。
  • 膵臓では膵臓癌が最も多く、専門的な診断のもとトップレベルの治療成績を提供しています。
  • 膵島移植グループと連携し、慢性膵炎に対する膵臓全摘+自家膵島移植を行っています。(膵島移植プロジェクト、糖尿病科などと共同)
  • 膵臓神経内分泌腫瘍は、根治性に不足のない温存手術を行っています。
  • 胆道疾患では、胆石症や胆嚢炎に対する胆嚢摘出術が最も多く、胆道癌(胆嚢癌含む)に対する肝切除+膵頭十二指腸切除術も行っています。
  • 鼠経ヘルニアでは、腹腔鏡手術と小開腹手術を両方行っています。
  • 緊急手術:腹膜炎,虫垂炎,脱腸,外傷,など消化器外科全グループの労力を結集して休日、夜間関係なく対応いたしております。

腹腔鏡手術(低侵襲で正確な手術)

腹腔鏡手術(低侵襲で正確な手術)肝胆膵外科領域の腹腔鏡手術は、胆嚢摘出術ですが最も多く行われていますが、当センターでも胆嚢摘出術のほぼ100%に行っています。また最近では肝胆膵領域の悪性疾患にも保険適応されており、適応症例を選択し積極的に腹腔鏡で行っています。(腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵切除など)

大腸癌肝転移への積極的肝切除

大腸癌肝転移への積極的肝切除

大腸癌は肝臓に転移することも多く、大腸癌切除時の病期によってその転移頻度も上昇します。大腸癌肝転移はリンパ節や、腹膜転移などの癌の遺残がなければ肝転移を切除することで生存率が改善します。このため肝転移に対しての積極的な手術を行っています。

大腸癌肝転移症例の集学的治療

大腸癌肝転移症例の集学的治療前述の積極的な肝切除では、肝転移以外の癌遺残がないことが肝転移切除の有用性の基本となりましたが、肝転移だけでなく、肺やリンパ節に転移があっても肺を切除する、抗癌剤治療を併用することで生存率が改善するケースも多く、このような場合でも肝転移を切除し、抗癌剤治療の継続を可能とすることで病勢の進行を抑制します。また当センターの特徴である大腸癌腹膜播種に対する腹膜切除と腹腔内温熱化学療法の治療でも経過中に肝転移が存在すれば病勢と相談の上肝切除を行い、生存率の改善に寄与します。

膵臓癌に対する集学的治療

膵臓癌に対する集学的治療膵臓癌は早期発見の難しい病気です。発見時は進行癌であることが多く、手術による治療だけでなく手術前後における抗癌剤治療を、消化器腫瘍内科と連携し行っています。

慢性膵炎に対する膵全摘術と自家膵島移植

慢性膵炎に対する膵全摘術と自家膵島移植慢性膵炎に対する治療として、膵臓切除(膵頭十二指腸、膵全摘)と同時に自分の膵臓を細かく粉砕し、血糖を調節するインスリンというホルモンを分泌する膵島細胞を本人の肝臓に移植する治療も行っています。膵島移植プロジェクトチームが主に担当しますが、膵臓切除と術後管理は肝胆膵外科で担当しています。

鼠経ヘルニアに対する新しい治療

鼠経ヘルニアに対する新しい治療当センターでは鼠経ヘルニア手術に対して2種類の手術方法を行います。一つが3-4cmの小切開創で手術を行う小切開腹膜前腔メッシュ留置法であり、これまで3000例を超える症例に行っています。もう一つが腹腔鏡下ヘルニア修復術です。この手術方法はお腹の中にカメラを挿入し、腹壁の弱い部分を確認してメッシュを留置する方法です。どちらの手術も2泊、3泊の数日間の入院手術となり、手術後の日常生活へもすぐに復帰可能です。