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実際の麻酔の手順
麻酔・手術の大まかな手順は、次の通りです。ただし、土曜日・日曜日が手術の前にあるときは、少し予定が異なることがあります。
- 手術前、麻酔科担当医が(たいていは夕方)病室を訪問し、問診・診察を行います。
術前に外泊を希望される方は、必ず主治医に相談してください。 - 麻酔についての説明を行った後、麻酔のための同意書にサインをしていただきます。
- 原則として成人の場合、手術当日の午前0時より絶飲食とします。
お子さまの場合や腹部の手術などでは他の指示がでることがあります。
担当麻酔科医の指示に従ってください。 - 手術当日は、いろいろな術前処置があることがあります。
これは手術の種類や手術開始予定時刻によって一定ではありません。 - 手術室へ行く前に、軽い安定剤の内服や注射があることがあります。
- 手術室に到着した後、手術室担当の看護師と病棟担当看護師とともにお名前の確認を行います。
その後、歩いて手術室に入ります。 - 手術台の上で血圧計や心電図のモニターを貼りつけます。
原則として手術台の上では、簡単な手術着のみか裸となりますが、手術に必要なところ以外は温かい布で覆います。
寒い場合は教えてください。 - 麻酔・手術中に必要な点滴を手か足に行います。
- 脊椎麻酔や硬膜外麻酔が予定されている方は、横向きで背中を丸くしていただきます。
背中に痛み止めの注射をしてから行います。 - 全身麻酔では、酸素マスクを口元に当てます。
酸素が流れてくるだけですから、ふつうに息をしていてください。
点滴から薬が入りだんだん眠たくなります。 - 手術が終わると麻酔から覚めるようにしますが、麻酔の種類によってはからだの一部にしびれが残っていることがあります。
徐々に回復しますので心配ありません。 - 麻酔回復室でしばらく様子をみた後、病室に帰ることになります。
また、手術によっては、集中治療室(ICU)で経過を見ることがあります。 - 手術の後、多くの場合しばらく酸素吸入をして頂ます。体の回復のためによいことですから協力してください。
どんな手術や検査の麻酔であっても、患者さんの病状、合併症などによって、また一見健康そうな方においても予測できない、 いろいろな偶発合併症が発生することがあります。
重篤な偶発合併症の場合、回復が遅れたり、稀に死亡に至ることも実際にあります。
したがって麻酔中は100%安全かというと必ずしもそう断言するわけにもいきません。
そのために我々麻酔科医はあらゆる異常事態に対処できるよう、万全を尽くして患者さんの安全を守るための最善の努力を致します。
いかかですか?麻酔のことがご理解いただけましたでしょうか?
疑問点があれば、担当麻酔科医に何でも相談してください。