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診療実績

診療科紹介

泌尿器科は、副腎、腎、膀胱、前立腺、精巣などの臓器を扱っています。低侵襲手術であるロボット手術は、前立腺全摘、腎部分切除術で施行、また腹腔鏡手術を腎摘除術、副腎摘除術で施行しています。そのほか経尿道的な手術(膀胱腫瘍に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術、尿路結石に対する経尿道的尿管結石除去術、経皮的腎結石除去術)も多く行われています。さらに大きな腎結石に対しては経尿道的尿管結石除去術および経皮的腎結石除去術を同時に行う術式も開始しています。

診療実績

概要(臓器別、疾患別の臨床)

  1. 副腎
    副腎疾患は他疾患精査の際にCTスキャン等で偶発的に発見される症例が多く、年間10~15例発見されています。内分泌活性腫瘍や悪性の疑われた症例には手術を行なっています。2020年は6例で手術が行われました。
  2. 腎、腎盂・尿管
    腎疾患ではほとんどが腎細胞癌で、これまで年間15-20例に手術治療を行なっています。副腎と同じく多くは偶発的にCTスキャン、超音波検査などで発見されるもので、比較的早期に発見されています。以前は腎摘除術が多かったのですが、ロボット腎部分切除術による腎温存手術が増加しています。腎盂尿管癌は原則的に腎尿管全摘除術を行います。2020年度は腎摘除術6例(うち5例は腹腔鏡手術)、腎部分切除術14例(うち開腹手術3例、ロボット支援手術11例)、腎尿管全摘15例(うち12例は腹腔鏡手術)でした。腎摘除術については、基本的には腹腔鏡下手術が主流となっており、腫瘍径が巨大な場合や他臓器の合併切除が必要な場合は従来の開腹手術で対応しています。
    また転移性腎癌に対しては免疫療法、分子標的薬による治療を行っています。
  3. 膀胱
    膀胱疾患では膀胱癌が最も多く、その大部分は筋層非浸潤性膀胱癌(表在性膀胱癌)であり、内視鏡による切除術、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)が行われています。筋層浸潤性癌には膀胱全摘除術が行われています。転移、浸潤を伴う進行性膀胱癌、腎盂尿管癌はきわめて予後不良ですが、化学療法、免疫療法、放射線治療などを組み合わせた集学的治療を行っています。2020年度のTUR-BTは91件、膀胱全摘は4件ありました。
  4. 前立腺
    当科では2020年度は122件の前立腺針生検が行われており、およそ半数に癌が発見されています。おもに根治的前立腺摘除術、放射線外照射治療(IMRT等)、ホルモン治療などが行われています。2016年7月にロボット支援手術が導入された後においては、全例でロボット支援手術を行っています。2020年度は22件のロボット支援前立腺全摘除術が行われました。
  5. 排尿障害
    前立腺肥大症をはじめとする排尿障害疾患では薬物療法が発達して手術的治療は全国的にも減少の傾向にあります。経尿道的前立腺切除術(TUR-P)は当院でも減少の傾向で2020年は3件でした。尿失禁、過活動膀胱などに対する抗コリン系薬剤、β3刺激剤がこの数年に多種臨床導入されて効果をあげています。
  6. 尿路結石
    尿路結石の治療としては尿管鏡を用いた経尿道的尿路結石砕石術(TUL)が主に行われていますが、2020年は47件の手術が行われました。
臓器・疾患術式2019年度
件数
2020年度
件数
副腎 副腎摘除(開腹) 1 0
腹腔鏡下副腎摘除術 12 6
腎摘除(開腹) 1 1
腹腔鏡下腎摘除術 8 5
腹腔鏡下腎尿管全摘除術 6 12
腎尿管全摘(開腹) 2 3
腎部分切除術(開腹) 6 3
ロボット支援腎部分切除術 13 11
腹腔鏡下腎部分切除術 1 0
腎瘻造設 16 19
腎生検 1 1
TUL+PNL 1 2
尿管 RP、尿管鏡 49 37
TUL 66 47
尿管ステント 104 93
尿管尿管吻合 1 0
腹腔鏡下尿管切石術 1 1
その他 3 0
膀胱 TUR-BT 113 91
膀胱切石術 1 1
経尿道的膀胱砕石術 6 11
膀胱部分切除術 1 0
回腸導管造設術 0 0
根治的膀胱摘除術 回腸導管 3 4
根治的膀胱摘除術 尿管皮膚瘻 1 0
経尿道的止血術 8 0
膀胱粘膜生検 0 0
膀胱水圧拡張術 11 17
前立腺 前立腺生検 140 122
ロボット支援前立腺全摘除術 40 22
TUR-P 10 3
精巣 両側精巣摘除術 9 7
陰嚢水腫根治術 2 1
高位精巣摘除術 2 9
精巣捻転修復、固定術 4 4
陰茎 環状切除術 4 1
尿道 内尿道切開 3 5
尿道拡張術 0 0
その他 テンコフカテーテル留置 3 3
TOT 1 0
その他 20 10
合計 664 552

委員会活動

入院中の尿道カテーテル留置患者において排尿障害が見込まれる症例、または既にカテーテル抜去後で排尿障害がある症例については、排尿を専門とする医師及び多職種からなる排尿自立支援チーム(泌尿器科医師、WOC認定看護師、病棟看護師、理学療法士、薬剤師、および事務)によるケアが行われており、今年度から野崎医師がチームの一員として活動しました。

研究

文部科学省 科研費 基盤B 共同研究者 宮嵜英世
ロボットを使った超音波診断・治療システムの開発(電気通信大学工学部、東京大学心臓血管外科、横浜市立大学消化器内科との共同研究)