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ケロイド再建
熱傷・瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド
救命センターとともに全身各部位の熱傷の初期治療はもちろんのこと、難治性潰瘍・瘢痕拘縮・ケロイドなどの後遺症を積極的に治療しております。特に、真性ケロイドは広範囲であってもケロイド切除・皮弁移植にあわせて放射線治療科とともに周術期放射線治療を行うなど集学的に治療しています。
熱傷・瘢痕拘縮
熱傷の急性期治療は全身管理が必要な場合は救命センターと共同で治療します。広範囲熱傷の場合は保存療法・メッシュ植皮などにより治療しますが、植皮後には(後述の)瘢痕拘縮などの後遺症が生じます。当院では急性期治療および瘢痕拘縮の治療も積極的に行っております。瘢痕拘縮は瘢痕が関節部で関節可動域制限(関節が伸ばせないなど)を生じた状態です。瘢痕によるひきつれをZ形成術・植皮・皮弁移植術などにより解除することで治療します。
肥厚性瘢痕・ケロイド
肥厚性瘢痕・ケロイドは外傷、熱傷、手術などをきっかけに発生する隆起性病変です。肥厚性瘢痕は傷が一定の深さまで達し、感染などが加わるなどして治癒の遷延が起こると誰にでもどの場所でも発生しますが、ケロイドはケロイド体質といわれる素因のある人の耳、胸、肩、腕、下腹部などに発生します。治療には、トラニラスト内服、ステロイド貼付・局注、外科的切除、放射線照射などがあります。広範囲・難治性のケロイドでも、放射線治療科と共同で可能な限り治療します。
熱傷後の腋窩瘢痕拘縮を遊離穿通枝皮弁移植により治療
主要血管を犠牲にしない遊離穿通枝皮弁移植術による肘部の瘢痕形成術