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2019年度医療技術等国際展開推進事業(Laos)
2019年度医療技術等国際展開推進事業(Laos)

 概要

派遣期間:2019年06月02日~2019年06月07日

活動要約:ラオス人民民主共和国に本事業の追跡調査対象施設であるセタチラート病院を訪問し、追跡調査の内容説明及びフォローアップを行いました。
さらに、医療被ばくについての知識確認講義と実際に線量計を使って放射線量の視覚的評価を行いました。
 

事業内容と活動内容

セタチラート病院は、ラオス国の基幹病院として地域に貢献しなければならない役目を請け負っています。しかし医療機器の老朽化や人材育成が課題であり、断続的な技術支援及び地域医療への貢献ならびに地域の技術者を教育できる人材育成の必要があります。今年度は、前回までに行った技術支援及び教育体制等の追跡調査を行い、成果の確認と評価・指導を実施しました。

  1. ラオス保健省局長及び国立熱帯公衆衛生院所長、NCGM海外拠点担当者に今回の事業の説明を行いました。また、それぞれの担当者と情報交換を行うことで現在のラオスの医療・放射線分野の情報を収集することができました。
  2. 前回の視察でできていなかった患者確認、テキストを使った技術指導など概ね実行できていました。しかし、指導者のパソコンスキルが乏しいために独自の画像を使った指導ができておらず、NCGMで提供したもののみの教材で指導していました。
  3. 医療被ばくについての知識の再確認をするために放射線被ばくについての講義を行い、さらに放射線量が視覚評価できることを伝える目的で線量計を用いてX線撮影時の放射線量を実測しました。

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提言等

セタチラート病院はラオス国の基幹病院として地域に貢献しなければならない役目を請け負っています。今回の視察では撮影技術の向上、機器の保守管理、被ばく管理、デジタル装置の基礎等を学んだ成果が伺えました。さらに学生や若手の技術者へ教育を行えていることも伺えました。研修生がラオス国で技術者への指導的立場として教育を行うことによってセタチラート病院の発展が期待できると思います。今後も段階的に事業を継続していくことでセタチラート病院から周辺施設への技術者の教育ができるようになり、さらにはラオス国全土の医療の質向上に寄与できると思います。

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   文章:山本