研修プログラム
歯科プログラム(定員2名)
歯科医師としての基本的知識と技術、そしてのぞましい態度と習慣の習得を目標とするプログラム
当科は地域の診療機関との病診連携のもと、外傷、炎症、嚢胞、顎変形症、顎関節症、腫瘍などのほか、HIVや肝炎などの感染症患者など、様々な歯科・口腔外科疾患患者が多数紹介受診するなどの特徴をもつ。
一方、総合臨床病院の歯科口腔外科として、さまざまな基礎疾患を有する患者の歯科治療のみにとどまらず、周術期はもちろん、救急病棟やICUなどに入院中の患者への口腔管理や栄養サポートチームや呼吸ケアチーム、緩和ケアチームへの参加など多岐にわたり、他科と密接に連携し診療を行っている。また、顎変形症患者の手術前後のレーザー三次元顎顔面形態分析や歯周組織の再生医療、レーザーを用いた顎口腔領域に発生する血管奇形治療などの高度医療やBRONJやOKCに関する臨床研究も積極的に推進している。
単なる受け身の歯科医師ではなく、全身を視野に入れた顎口腔領域の専門医としてのベースラインを学ぶと共に、より実戦的な診療能力や応用力を身につけることを目標とする。また知的好奇心を維持・発展させるため定期的に抄読会や症例検討会、勉強会を行っており、研修の一環として学会への参加及び発表も行う。
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プログラム責任者
丸岡 豊
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一年次
指導医と共に、外来診療、病棟診療、手術に参加し、歯科口腔外科診療における基本的知識と技術とともに、総合病院の中での「顎口腔領域の専門医」としての立場を理解し、そのベースラインを修得する。与えられるのを待つのではなく自発的に勉強を進める姿勢を確立する。
外来 |
初診患者の診断法(診療録の作成、病歴聴取、現症記載、口腔顎顔面写真撮影、X 線写真撮影、バイタルサインの見分け方、各種臨床検査法、診断及び治療計画の立案、インフォームド・コンセントなど)、治療(基本的な保存修復治療、歯周治療、歯内治療、補綴治療、口腔外科治療など) |
病棟 |
入院患者の術前評価(病歴聴取、現症記載、各種術前検査の意義・解釈・実施、手術術式の検討)入院患者の全身管理(静脈注射・点滴・導尿などの各種基本手技、術後創傷処置法、薬物療法、術後全身管理法など)周救急病棟やICUなどに入院中の患者、周術期の患者への口腔管理や栄養サポートチームや呼吸ケアチームへの参加を積極的に行い、口腔管理の経験を積む。 |
手術室 |
手洗い法、ガウンテクニック、感染予防の知識手技、手術見学、手術介助、全身麻酔法の見学など。 |
二年次
第1 年次の研修を踏まえて、配当患者を診療し、臨床研修を行う。
外来 |
保存系、補綴系、口腔外科系治療の基本的な技術の習得をめざす。また入退院支援センターから依頼された周術期等の口腔内チェックの業務にも積極的に関わる。 |
病棟 |
入院患者の担当医など歯科口腔外科チーム医療の一員として治療に参加するとともに、入院中や周術期の患者の口腔管理の計画を立て、それを実践する。 |
手術室 |
手術に参加する機会を積極的に与え、簡単な手術には術者として参加する。 |
院内・および院外研修:当センター麻酔科、救急部、国府台病院歯科における長期研修を行う。災害拠点病院としての研修も必須である。また院外研修や地域医療連携の一環として当科OBの歯科医院への院外実習も行っている。
研修歯科医評価
設定された到達目標に対する達成度を研修医の自己評価および複数の指導医による客観的評価、さらに研修修了発表や口頭試問、レポート提出などを総合的に評価し、認定する。
研修医からのメッセージ
当院の歯科口腔外科は、一般歯科治療から全身麻酔下での口腔外科手術まで幅広い症例を扱っており、様々な症例を経験することができます。
歯科研修プログラムは2年間あり、1年次は主に入院患者の管理の担当と上級医の先生方の外来アシストを通して知識や技術を身につけ、2年次にはその知識をもとに実践さらに麻酔科・救急科をまわり全身管理について学ぶことが出来ます。優秀な上級医の先生方に親切熱心に指導していただくことができ医局内もアットホームでとても恵まれた環境です。また自主的に学ぶ姿勢も自然と習慣化し向上心を持ち続け研修生活を送れます。
興味を持った方はぜひ一度見学に来てください。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。