メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 診療科・部門 > 診療科(外科系) > 産婦人科 > コルポスコピー外来

コルポスコピー外来

更新:2022年3月22日

子宮頸がん検診で異常があった場合の精密検査(二次検診)になります。当院では、月曜・木曜の午後1時~午後2時で、完全予約制で行っています。以下に概要をまとめておりますが、実際のスケジュール等は患者さん毎に異なりますので、ご遠慮なく外来スタッフまでご確認ください。

検査時間は10-15分ほどです。内診台に上がったのちに、コルポスコピーという専用の拡大鏡で病変を観察します(写真1)。その際、酢酸を塗布することで病変がわかりやすくなります。酢酸の影響で少ししみることがあります。しばらく観察したのちに、病変の疑いがある部位を、数mm切除します(組織診・写真2)。病状によって1~3ヶ所を切除します。切除後は止血を確認して、医療用タンポンで圧迫した状態で検査終了となります。切除した病変は、顕微鏡による病理組織診断を行います。結果がわかるまで2週間ほどかかりますので、その頃に外来受診となります。

個人差はありますが、検査による痛みはほとんどないか軽度のため、麻酔は通常行いません。ただし婦人科の診察は、痛みや違和感のため苦手な方も多くいらっしゃいます。強い痛みの経験がある方では、事前に鎮痛剤(内服や坐薬)を使用することも可能です。スタッフ一同、できる限りリラックスして受けていただけるよう工夫しています。検査前後だけでなく、検査中でもお気軽にお声かけください。

コルポスコピー検査は、月・木曜午前中の初診患者さんでは、診察内容と予約状況によって、当日の午後に可能なこともあります。月・木曜以外や当日予約がいっぱいの場合には、あらためて後日予約での受診となりますので、ご了承ください。(事前に検査目的がわかっていて、当日の検査を希望される場合は、出来る限り月・木曜の受診予定としますので、予約の際にお申し出ください。)

子宮頸がん検診は、子宮頸がんに予防につながる診察です。そのため、一度異常を指摘された場合は、3~6ヶ月ごとに数年間の経過観察が必要になることが少なくありません。その間に改善することも多いですが、進行する場合は治療が必要になります。繰り返しになりますが、患者さん毎に病状は異なります。私たちもその都度わかりやすい説明を心がけています。通院にあたってご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご質問ください。

当科の内診台とコルポスコープ
写真1 当科の内診台とコルポスコピー
病変と切除(組織診)の様子
写真2 病変と切除(組織診)の様子

日本婦人科がん検診学会編『子宮頸部細胞採取の手引き』p.77, 図4-5より転載