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2023年度診療実績
概要
2023年度の新入院患者総数は429名(前年度385名)であった。入院患者に占める救急搬送症例の割合は77%(前年度86%)で例年通り神経救急疾患をよく診療した。入院中死亡例は18例(4.2%)であった。剖検2例であった。
入院症例の疾患別解析では,脳梗塞・TIA 196例(45.7%),痙攣・てんかん79例(18.4%)、髄膜炎・脳炎18例、多発性硬化症・視神経脊髄炎,重症筋無力症などの神経免疫疾患 35例、パーキンソン病をはじめとした神経変性疾患38例、末梢神経障害0例、筋疾患0例、その他 18例であった。
脳梗塞入院症例のうち、血栓溶解療法は11例で施行し,単独施行は6例、脳神経外科にて実施された脳梗塞急性期血管内治療と併用例は5例であった。
脳梗塞入院症例の病型分類は、ラクナ梗塞 32例(17%)、アテローム血栓性脳梗塞・脳塞栓症92例(48%)、心原性脳塞栓症37例(19%)、一過性脳虚血発作(またはその疑い)21例(11%)、椎骨動脈解離2例、Trousseau症候群1例、脊髄梗塞1例,脳深部静脈洞血栓症1例,脳出血1例であった(下図)。
国際医療協力
2021年度から医療技術等国際展開推進事業の事業に加わっている。脳神経外科,リハビリテーション科,看護部のスタッフとともに合同でベトナム・ハノイ市にあるBach Mai Hospitalの脳卒中センターとWeb会議を行った。それぞれの病院で経験した教育的な脳卒中症例を提示し検討を行った。
10月24~29日まで,Bach Mai Hospitalを訪問し互いの脳卒中診療や脳神経内科病棟を見学した。
また11月29日~12月6日までBach Mai Hospitalから複数の医療チームが来日し,当院や近隣の医療機関等に見学し交流を深めた。