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診療実績

概要

国立国際医療研究センター病院「総合診療科」についてご説明致します。

外来部門では主に、症状はあるけれどもまだ診断名がわからず、どの科にかかれば良いかわからないという患者さんの診療を行っています。
※2022年1月現在は、原則として紹介状をお持ちいただいた方に限りご診察致しております。

地域の開業医の先生方や病院の先生方におかれましては、下記のような場合には国立国際医療研究センター病院総合診療科にご紹介下さいますようお願い致します。

  • 診療科の選定(紹介状の宛先)に困る場合
  • 不明熱、原因不明もしくは解釈困難な症状や検査値異常があり診断がつかない場合

総合診療科では、受診された患者さんの主訴以外の疾患(高血圧、脂質異常症、気管支喘息等)も整理し治療介入させていただきます。また、かかりつけ医の先生方への逆紹介を推進しておりますので、その際はご協力のほどよろしくお願いします。

病棟部門では、総合診療科外来を受診された方や救急車で搬送された方、歩いて夜間休日に来院した方のなかで、発熱や意識障害といった病態が明確でありながら、主病名が不明の方や複数の合併症があるため診療科が決まらない方を中心に診療しています。2019年度からは当院の総合感染症科と協力して、「総合診療・感染症科」として入院患者さんの診療を行っています。担当する患者さんの数は平均して30~40人です。2020年度以降は年間を通じてCOVID-19患者数が多く、主にCOVID-19の患者さんを総合感染症科チームで診療し、その他の患者さんを総合診療科チームで診療しました。

外来部門および入院部門で共通することとして、将来の医療の質向上のために臨床研修医や専攻医の教育を行っています。ご理解のほどよろしくお願い致します。

私たち総合診療科は専門的な診療を行う各科と連携しつつ、患者さん一人ひとりの問題を解決して症状を和らげ、より良い生活を営んでいただけるように力を尽くします。

診療実績(2021年度)

  1. 総合診療科 外来部門
    全体として2021年度は、延べ患者数は 4,293 人(前年度 5,128 人)、1日平均患者数は17.5人(前年度 20.6人)、新患数は640人(前年度840人)と減少しました。2021年度は、COVID-19の流行による人々の医療機関受診機会の減少、感染対策による他の感染性疾患の減少や、紹介状無しの予約外受診の制限などにより外来受診患者数が減少しました。
  2. 総合診療科 病棟部門
    総合診療・感染症科として、2020年度に引き続き目標患者数の約120%を達成しました。特に救急からのスムーズな入院受け入れに大きく貢献し続けています。COVID-19の患者数は年間を通じて増減を繰り返しており、COVID-19患者数が多い時期には総合感染症科の負担を軽減するために、一般感染症患者は総合感染症科チームではなく総合診療科チームで受け入れました。在院した総入院患者数は 14,863 人(前年度 12,940人)、1日平均患者数は40.7人(前年度35.5人)とやや増加しました。
    平均在院日数は 16.2日(前年度 15.7日)でした。かねてから総合診療科では、複雑な背景や複合的な問題を有する患者さんの診療に当たる機会が多く、早期退院しにくいケースが多い傾向にあります。総合感染症科と合同で診療することにより、2018年度までと比べて飛躍的に多くの入院患者を受けることができているといえます。
  3. 平日準夜帯の救急外来診療
    2018年度より総合診療科が平日の深夜23時までの時間外に救急外来を独歩受診した患者の診療を担うことになり、2021年度も維持しました。スタッフ数不足により総合診療科で担当しきれない部分については内科の援助を得ました。1~2次救急診療の業務は今後も総合診療科でできる限り担当してまいります。
  4. カンファレンス等
    総合診療科外来を受診し研修医が診療を行った症例について、診察当日の午後、診療を担当した研修医がプレゼンテーションを行い、指導医とともにディスカッションすることで診療の質の向上を図っています。毎朝8:30~9:00の時間に指導医や専攻医から臨床研修医向けの講義を行ったり、臨床研修医の学習成果の発表を行ったりすることが定着しています。

委員会活動

参加委員会:救急医療委員会、内科系診療運営委員会、医療教育部門、内科救急外来ワーキンググループ、認知症ケア・リエゾン推進委員会、地域連携委員会等

国際医療協力

国際診療部の支援のもと、平日日中に海外からの来日者の受診を担当しています。

研究

COVID-19パンデミック時代における急性期病院の院内面会制限の問題点と解決策に関する検討