薬剤師レジデント制度

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院の薬剤師レジデント制度について

目的

総合的な薬剤業務の基本的技術を習得するとともに、院内感染症、HIV感染症および国際感染症等に関する基礎知識ならびに専門的な臨床における薬物療法の技能を修得することで、総合的かつ感染症等に精通した臨床能力の高い病院薬剤師の養成・育成を目的とする。

研修カリキュラムの基本方針

高度先駆的医療、高度総合医療を通じ、「がん」、「循環器疾患」、「糖尿病」、「小児」および「救急医療」等の各種分野に渡る幅広い研修を行うとともに、感染症分野に精通した専門性と高い研究能力を有する薬剤師を育成することを目指すべく研修を実施する。

薬剤師レジデントが目指すべき方向性

・HIV感染症における医療体制の充実への貢献
・院内感染症および国内外の薬剤耐性（AMR)対策における医療体制の充実への貢献
・高度総合医療体制における医療従事者の一員としての貢献
・国際化社会へ対応した医療提供への貢献

薬剤師レジデントが修得すべき技能

・総合的医療の基盤のもと、安心・安全な薬物療法を実践できる技能
・HIV感染症に対する最適な薬物療法の実践と服薬アドヒアランス確保のための技能
・抗菌薬の適正使用および薬剤耐性（AMR）対策を実践するための技能
・感染制御により、患者が安心・安全な薬物療法を受ける環境を整えることができる技能
・臨床上の疑問を解決する臨床研究を計画・実施できる技能
・外国人患者に対する薬物療法の支援を行うことができる技能

NCGM薬剤師レジデント

研修内容

Generalistとしての研修

調剤、製剤調製、注射混合調剤、医薬品在庫管理、麻薬・向精神薬管理、医薬品情報管 理、薬剤管理指導業務を通して薬剤師としての基本的な知識を身に付けます。

Specialistとしての研修

1.  感染制御薬剤師 院内感染対策の知識を習得しICTへ参加します。また、TDMをはじめ抗菌薬の適正使用 について学習します。
2. HIV感染症薬剤師 HIV感染症の基礎知識、薬物療法、薬物相互作用、医療制度等について習得します。ま た、院内カンファレンス、ACC（AIDS CLINICAL CENTER）の活動へ参加します。
3. その他の認定・専門薬剤師 診療科カンファレンスへの出席、薬剤管理指導業務を通じて、薬剤師としてチーム医療で 求められる責務を果たしていきます。

研修達成度の評価

指導薬剤師による評価が行われます。

 研修期間

　2年間

年間スケジュール

1年目

Generalistとして基本的な薬剤業務を学びます。
スケジュール

2年目

院内カンファレンスの参加や講義研修等受講によりSpecialistとして各分野の基礎的な知識を習得します。病棟業務、外来業務、薬剤管理指導業務を通じてSpecialistとしての知識・技能を学び、さらに臨床研究に取り組むことで認定・専門薬剤師の習得を目指します。
スケジュール

活動報告

• 薬剤師レジデント活動報告

紹介動画

• 薬剤師レジデント紹介動画