NST

NST（Nutrition Support Team）とは

NST（Nutrition Support Team, 栄養サポートチーム）は、最適な栄養管理を提供するために、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、歯科衛生士などで構成された医療チームです。NSTは、最も適切な栄養補給の方法の提案や、病気の回復や合併症の予防に有用な栄養管理方法の提案などを行っています。
栄養状態は、外傷、感染、腫瘍などの局所病変や免疫能と共に全身状態を構成する因子であり、栄養管理はあらゆる疾患の患者に共通した最も基本的な医療のひとつです（図1）。
栄養状態が不良であれば薬物治療も成功しない場合が多く、適切な栄養管理を行うことで予後の改善が期待できます。

図1. 全身状態を構成する因子と栄養管理の位置づけ

　NSTの役割

●栄養評価を行い、栄養管理が必要か否か判定
●適切な栄養管理がなされているかを確認
●最も適切な栄養管理方法を提案
●栄養管理に伴う合併症の予防・早期発見・治療
●早期退院や社会復帰を助ける
●院内勉強会の開催

当院のNSTの特徴

当院は2005年2月にNSTが発足し、日本栄養療法推進協議会によるNST稼働施設および日本静脈経腸栄養学会のNST稼働施設として認定されています。
現在、外科チーム、内科（呼吸器内科、糖尿病内分泌代謝科）チーム、血液内科・小児科チーム、救急病棟チームの4チームで構成され、各チームに1人の薬剤師を配置し活動しています。NSTの活動内容は、チーム毎に週1回のラウンド・ミーティングを行い適切な栄養管理方法を提案しています。問題症例についてはチーム間で意見交換を行い、情報の共有化を図っています。NST啓発活動としては、院内の職員を対象とした勉強会の開催などを実施しています。
下記関連リンク「栄養管理室のホームページ」もご参照ください。


　NST統括医師、専従栄養士、担当薬剤師


　多職種によるカンファレンス風景


　NST院内勉強会の開催