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2022年 ベトナム研修報告
途上国等の国際的な保険医療向上と医療協力を担う人材を目指す実地研修が行えるNCGM国際医療協力局主催の2022年度グローバルヘルスフィールドトレーニングに参加させていただきました。2022年9月16日~9月27日の期間において、日本で保健制度や医療事情に関する基礎講義と問題解決手法(PCM)の講義と演習を経て、実施研修先のベトナムでフィールドトレーニングを行いました。
ベトナムでは本フィールドトレーニングの拠点であるホアビン省総合病院の医療安全に焦点を当て、現地スタッフと共にグループディスカッションを行い、PCM手法の説明、問題分析、PCM作成(成果・活動・指標等)を行い、課題解決の立案と実施を行いました。
また、Bach Mai Hospital(中央レベル)、ホアビン省総合病院(省レベル)、Đà Bắc disrtict hospital(郡レベル)、Vay Nua comuune health station(コミューンヘルスセンター)(Fig.1)等の医療機関を視察し、医療事情を把握しました。
PCM作成(Fig.2)においては、日本と異なる医療制度や保険提供体制、文化や風習の違いによる理解と整理に時間を要したが、日本スタッフの問題解決に向けた方法提案がベトナム側より成果物として提示された際の嬉しさは大きいものでした。また、現地医療スタッフはもちろん医療安全管理室スタッフ等の問題解決における行動力や姿勢に意識の高さを感じた。今後も継続的に近隣病院へ医療安全の重要性を発信していくことを期待している。
本研修は私にとって日常業務とは離れた部分であったが、医療人として大きく成長させてくれるものであり、貴重な経験となりました。国際的な医療協力を担う医療人として今後の業務に生かしていきたいと思います。
本研修参加にあたり、機会を与えていただきました放射線診療部門スタッフの皆様および国際医療協力局スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。