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概要
センター概要
当センターは、糖尿病内分泌代謝科、泌尿器科、肝胆膵外科、その他のホルモン関連の合併症を診療する各分野の専門家とコメディカルが連携し、内分泌疾患や副腎腫瘍の診断から治療まで、最適な医療を提供します。
難治性の高血圧や原因不明の電解質異常、また集学的な管理が必要な副腎腫瘍(褐色細胞腫・パラガングリオーマ、クッシング症候群、原発性アルドステロン症、副腎偶発腫瘍など)を始めとした内分泌腫瘍、内分泌機能異常まで、国内随一の総合病院として、当院は多くの紹介患者の受け入れをおこなっております。
下記の疾患の疑いや、診断や治療に悩む症例は、お気軽に当センターまでご紹介ください。
対象患者
- 難治性高血圧(若年性、コントロール不良、低カリウム血症、糖尿病合併など)
- 褐色細胞腫・パラガングリオーマ(転移再発、難治手術例を含む)
- 原発性アルドステロン症
- クッシング症候群
- 副腎偶発腫瘍
- 副腎皮質がん
- 副腎皮質機能低下症
- 下垂体腫瘍
- 下垂体機能低下症
- 甲状腺機能異常
- 副甲状腺機能異常
- 電解質異常(カリウム、カルシウム、ナトリウムの異常)
- 低血糖、インスリノーマ
- 性腺機能低下症
- 内分泌緊急疾患(褐色細胞腫クリーゼ、副腎クリーゼ、甲状腺クリーゼ、粘液水腫クリーゼ、高度な電解質異常など)
- 遺伝性内分泌疾患
- 外国人、外国言語の患者
受診の流れ
外来診療時間
- 初診受付:9時-11時(平日)(お急ぎの場合はこれ以外の時間も受診可能です)
- 一般外来:9時-16時(平日)
注意事項
- 直近の血液検査データ、画像検査を行った場合は画像データのCD-ROMをご持参ください。なお、データがなくても結構です。
- 投薬を受けている場合はお薬手帳を持参してください。
患者さんへ
受診には紹介状(概ね3か月以内)の持参が必要です。また原則として予約が必要ですので、予約センター(03-3202-7494/03-3202-7495:平日8時30分-17時00分)に電話して、糖尿病内分泌代謝科の予約を取得してください。初診受付の8時半-11時(平日、木曜日以外)であれば予約なしでも紹介状を持参の上で初診外来で診察可能ですが、待ち時間が長くなることがありますのでご了承ください。紹介状がなく、医師が診察の必要性を認めた場合は原則11,000円(税込)を徴収いたします。
医療機関の方へ
医療連携をご利用ください。当センター医療連携室を介して予約取得が可能です。
地域医療連携室
- 受付時間:平日 午前8時30分から午後5時15分
- 電話番号:03-3202-7181(代表) (内線)2048・2049
- 電話番号:03-3202-8066(直通)
- ファックス番号:03-3202-1003(直通)
>医療連携室のリンク https://www.hosp.ncgm.go.jp/medical/index.html
※紹介状を事前にFAX送付頂けると、当日の診察がよりスムーズとなります。
診療の特徴
総合病院ならではの専門家集団の連携
- 内分泌内科がコーディネーターとなり、診断~治療~フォローまで各専門家と連携して、集学的な診療を行います。
- 必要に応じて、正確な診断のための検査入院を行います。
- 患者さんのご意向や価値観を尊重しながら、手術、薬による治療など、丁寧な説明と提案を行います。
- 診療経過が落ち着いた段階で、紹介元への逆紹介をご提案します。
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高度な専門性
- 内分泌疾患や副腎腫瘍は稀な疾患が多く、その診療は複数の専門分野にまたがります。そのため、患者さん個々人に最適な医療を提供するための体制が必要です。
- 当センターでは、下記のように内分泌疾患の診療をシームレスに行うためのチームを整えています。
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スタッフ紹介
専門医からのコメント
・内分泌代謝内科 田辺晶代(内分泌・副腎腫瘍センター センター長)
「当センターではすべての内分泌疾患(ホルモンの病気)、および、特に副腎腫瘍に対して、専門医および関連する複数の診療科が連携して総合的な診療を行います。内分泌疾患かどうかの確認が必要な患者さん、内分泌の臓器(下垂体・甲状腺・副腎など)に腫瘍が見つかった患者さん、治療が難しいホルモン異常や副腎腫瘍の患者さんなど、どうぞお気軽にご紹介ください。」
・糖尿病内分泌代謝科 内原正樹(内分泌・副腎腫瘍センター 医師)
「さまざまな内分泌疾患や、褐色細胞腫・パラガングリオーマ、原発性アルドステロン症、クッシング症候群など副腎腫瘍の患者さんの持つ、診断と治療の不安に寄り添いながら、丁寧な診療を心がけています。当センターは「タテ・ヨコ」の風通しの良さ、つまり意欲ある若手医師と上級医の連携、診療科間のチームワークが特徴です。お気軽にご相談ください。」
関連診療科の専門医からのコメント
「泌尿器科では副腎腫瘍のうち主に腹腔鏡手術・ロ ボット手術で摘除できるものを担当いたします。術前・術後の管理については内分泌内科と連携しておこなっております。副腎腫瘍の再発や比較的大きな副腎腫瘍についても腹腔鏡手術で行った経験がありますのでご相談ください。」
「肝胆膵外科では膵原発神経内分泌腫瘍(NEN;旧称NET) ならびに膵に限らないNENの肝転移、褐色細胞腫・パラガングリオーマ(特に大きな腫瘍や、下大静脈浸潤・肝浸潤や肝転移症例などの困難症例も含め)に対し、内分泌内科、麻酔科などと慎重に適応を検討しつつ、積極的に切除を行っています。腫瘍の全ての切除が困難でも、ホルモン症状を有する内分泌腫瘍の場合は腫瘍減量手術でも症状を軽減することが出来るので、他院で切除困難とされた方も、一度ご相談ください。 また、切除不能NENに対するルテチウムオキソドトレオチド(ルタテラⓇ)を用いた内照射治療も、核医学科とともに当科で担当しています。」
「当科では手術治療の際に、内分泌内科、外科各科と連 携して、患者さんの状態に応じた麻酔管理を行わせていただきます。内分泌疾患で手術麻酔が必要な患者さんは是非当センターにご相談下さい。
「各科と共同して、下垂体腫瘍、副腎腫瘍、褐色細胞腫 等に対して、放射線治療を行います。強度変調放射線治療と体幹部定位照射を組み合わせにより、腫瘍には充分な線量をピンポイントで照射し、正常臓器には障害がないよう、線量を低下させる放射線治療が可能です。放射線治療医、技師、看護師、事務員が共同して治療にあたります。」
「放射線核医学科は核医学検査と核医学治療(内用療 法)を担当しています。核医学検査は、体内の機能の異常を画像によって調べる方法で、甲状腺、副腎をはじめとした複数の部位における疾患の診断をしています。また核医学治療では、放射線によるバセドウ病の治療などを行っています。私たちは皆様に安心で信頼できる核医学検査・治療を提供できるよう日々心がけております。」