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message from NCGM
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Message from NCGM


Where is the wisdom we have lost in knowledge?

Where is the knowledge we have lost in information?


---T.S.Elliot(1888-1965, UK):Choruses from 'The Rock'(1934)

医師としての第一歩を踏み出す皆さんへ

恵まれた研修環境で知識や技術だけでなく医師としての人間性や英知を研こう

医師となって最初の2 年間に行う臨床研修はとても大切です。この2年間に経験することこそが、その後皆さんが医師としての活躍するための礎となります。

当院は、国の重要な医療政策の課題を担うナショナルセンターと呼ばれる6 つの国立高度専門医療研究センターの中で唯一、総合病院を持ち臨床研修医を受け入れている施設です。明治時代の東京陸軍病院、第二次世界大戦後の国立東京第一病院などを経て発展を続けてきた長い伝統を有する国立の総合病院ですが、同時に、我が国の代表的な卒後研修施設であり、全国に先駆けてローテーション研修を導入し、全国から数多くの若手医師を受け入れてきました。

平成16 年に必修化された新医師臨床研修制度の導入後も、特徴ある6つの臨床研修プログラムを開発するなどして努力してきました。全国有数の多くの救急車を受け入れている救命救急センターや総合診療科における豊富な未診断common disease を有する患者さんの診療経験により、医師としての基礎体力を培っていただきます。また各科の研修では、多様な入院患者さんの診療に携わっていただきます。外来、入院ともに熱心な指導医たちが皆さんを指導いたします。診療科間の垣根が低く、研修の大半をセンター病院のみで完結できることも当院の特徴です。

他院にない特徴として、日本の国際保健医療のメッカである国際医療協力局、感染症危機管理など高水準の感染症臨床を誇る国際感染症センター、症例集積的研究を行う臨床研究センター、先端的な基礎研究を行う研究所など、組織としても多様性と多彩なキャリアパスの選択肢を備えています。臨床研修を終えたのちも多岐に亘る分野において活躍の機会を提供いたします。将来の医療を担う責任感とリーダーシップのある医師になっていただくよう、医療教育部門スタッフを中心に全指導医を挙げて力を尽くします。当院で臨床研修を行っていただけるのを心よりお待ちしております。

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当センターの医師人材育成の特徴

総合性と専門性の融合(高度総合医療) 基盤となる幅広い総合的臨床能力に立脚した高度な専門的臨床能力を養成し、一人一人の医師において両者の融合を目指します。
豊富な選択プログラム及びカリキュラム 院内43 の専門診療科において、研修者のニーズに柔軟に対応する多彩な臨床研修のオプションを提供します。
専門医資格取得を保証 平成29年4月開始予定の新たな専門医制度に対応し、基本領域の専門医取得を保証し、サブスペシャルティー領域専門医取得を強力にバックアップします
学位取得が可能 連携協定を結んだ都内有力大学の臨床系大学院において、当院での臨床を継続しつつ研究を行い、学位取得が可能です。
多様なキャリアパスの選択肢 センター病院のみならず、センター内の複数の施設において、大学に勝るとも劣らない多様多彩なキャリアパスの選択肢を提供することができます。
国際保健医療協力 わが国の国際保健医療協力のメッカである国際医療協力局では、国際保健医療基礎講座や国際保健医療協力レジデント研修など若手医師向けの企画を提供します。
臨床研究の重視 臨床研究センターでは、臨床医が身につけるべき臨床疫学・医学統計の知識とスキルを提供、研究所では臨床に密接に関連した基礎医学の面白さに触れることができます。

 

理事長より

医師としての基本は国立国際医療研究センターで身につけよう

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国立国際医療研究センターは、臨床研修医として当センターで研鑽を積まれる皆さんを心より歓迎します。

医師としての第一歩を踏み出す臨床研修が重要であることは言うまでもありませんが、幸いなことに当センターには、臨床能力の高い指導医クラスの医師が多数活躍しており、全員が教育・人材育成に情熱を持って取り組んでいます。当センターの臨床研修では、医師として必要な基本技術や患者さんとのコミュニケーションの手法を習得できるのみならず、診断・治療における論理的考え方や全人的医療とは何かということを体感・学習できると確信しています。また、当院には国際医療協力局も設置されており、海外での活躍を希望する若手医師に最適なキャリアパスも提供しています。当センターで臨床研修を修了され、医師として今後に飛躍するためのしっかりとした土台を作ってください。
(理事長 國土 典宏)

病院長より

充実した臨床研修を国立国際医療研究センター病院で

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当院は総合的医療を基盤とする高度急性期病院です。国際感染症対応、糖尿病診療、エイズ治療、救急医療等に特色がありますが、全ての診療分野間に専門医がおり、連携を取り合い診療を行っております。合併症のある患者さんの外科手術、複雑な内科疾患の診療、原因不明な疾患等に対処する総合診療、身体疾患を合併した精神科患者さんの診療等も、当院の特長であり、様々な症例を経験することが出来ます。さらに、研究的志向を持った臨床医を目指す方や国際医療協力、医療行政等に関心のある方にも相応しい病院です。当院で臨床研修を行うことにより、医師として必要不可欠な幅広い基礎や人間的な素養を身に付けることが出来ますので、志の高い皆さんを心より歓迎致します。
(病院長 杉山 温人)