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血管腫とは?
-2018年4月、口腔粘膜にできた血管腫への医療用レーザーによる治療が保険収載に-
血管腫とは?
本来幅広く伸びていくはずの血管が変化し、異常な塊を作ってしまう病気です。血管腫(以下、血管奇形)は血管の塊なので、粘膜の薄い部分では透けてみえ、赤黒く膨らんだような印象です。一般的に痛みはありませんが、表面が膨らんでくることが多いため誤って咬みやすく、それによる痛みや出血が生じることがあります。
血管奇形の治療方法
従来の治療方法
圧迫療法、塞栓療法、硬化療法、手術治療、凍結療法などが挙げられます。
近年の治療方法
当院の歯科・口腔外科では、Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザーを使用し「病変内照射法」を実施しています。
*Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザーによる病変内照射法
治療の流れ
部分麻酔下で行われます。治療時間は数分程度と短く、照射時の痛みはほとんどありません。レーザー照射後、30分ほど冷やし、出血がなければそのまま帰宅できます。Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザー照射後は、しばらくは内出血が広がりますが、数週間~1か月のうちに治り徐々に元通りになります。
2018年4月より保険適用
口の中の粘膜にできた血管奇形へのレーザーによる治療は2018年4月より保険治療に収載されたため、費用の面でも治療が受けやすくなりました。しかし、レーザー治療が受けられる病院は限られているため、受診する際は注意が必要です。