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統合失調症とは?
-幻覚・妄想だけでなく多彩な症状をあらわす病気-

統合失調症とは?

幻覚・妄想などさまざまな症状が現れる精神疾患のひとつです。10~20歳代の青年期~成人期にかけて発病することが多いといわれていますが、中年期を過ぎてから病気が発覚することもあります。

統合失調症の症状

統合失調症の経過

前兆期

幻覚・妄想などの代表的な症状がみられる前に、不眠、不安、神経過敏、身体症状などが現れることがあります。

急性期

急性期の特徴的な症状には「陽性症状」と「陰性症状」があります。

  • 陽性症状:幻覚、妄想、精神運動興奮、昏迷など
  • 陰性症状:抑うつ、無気力、ひきこもり、倦怠感、感情の平板化など

回復期

患者さんによって差はありますが、回復期では一般的に、幻覚・妄想などの陽性症状が次第に減少し陰性症状が残ります。

安定期・慢性期

安定期・慢性期では、治療によって安定した生活を送れるようになる方が多いです。ただし、陰性症状などが残ることもあります。

統合失調症の診断・検査

患者さんの症状や経過、他の体の病気の症状の有無、服薬状況、生活歴や家族歴などを総合的にみて診断を行います。確認のために、血液検査、CTやMRIなどの画像検査を用いることがあります。

統合失調症の治療

薬物療法を中心に、生活訓練のためのリハビリテーション療法や患者さんに病気のことを詳しく知ってもらうための疾病教育を行います。

統合失調症の早期発見のために

統合失調症の早期発見のために、次のような前兆期の症状がみられた場合には、受診をおすすめします。

神経過敏

ちょっとした音が気になる、テレビ音声や画像などが不快に感じる、外を歩いている時にいつもより人の視線が気になる など

強い不安や緊張など

統合失調症は早期に発見し適切な対処を行えば、コントロールして付き合っていける病気です。気になることがあれば医師に相談していただきたいと思います。

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