所属部署の特徴
国際医療協力局はグローバルヘルス分野の専門機関として厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)、NGO、企業等様々なパートナーと連携し、事業を展開しています。私の所属する研修課は、日本人を対象としたグローバルヘルスに携わる人材育成や、低・中所得国が直面している課題解決のために外国人を対象に様々な研修事業を運営しています。
現在の仕事内容
6年間のエイズ治療・研究開発センター(ACC)病棟での臨床経験や看護管理について学んだ経験を活かし、今年度は外国人を対象にした「感染予防と管理:薬剤耐性と医療関連感染研修」と「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現に向けた看護管理能力向上研修」を担当し、事業の運営管理や講義などを担当しています。本研修が対象国の参加者にとってより効果的なものとなるよう、現在は研修運営の流れを学びながら、局員や他部署、外部機関との話し合いを重ね、研修事業を進めています。
看護師としての自身の課題と、どうやってそれを乗り越えていきたいか
2024年4月に病棟勤務から国際医療協力局に異動となりました。重点課題のひとつに長期的なプロジェクトに対するマネジメント能力を高めることがあると考えています。自身の看護師としてのこれまでの知識や経験を、限られた資源や期間の中でどのように実現可能なものにしていくのかを、プロジェクト遂行の過程から学んでいきたいと思っています。そのためにまずは対象を知ることや疑問を持つこと、そして自分の考えを発信していくことを心がけていきたいです。
看護師としての今後の目標
看護師として国際協力に携わることが学生時代からの目標でした。それは現在でも変わらず、具体的な目標としては専門家として現地に赴き、人々に技術や知識を共有することや、”すべての人の健康”について現地の人々と共に考えながら、制度や組織の改善に携わることです。国内での経験を積む中で、目標達成のために必要な専門性を培っていきたいと考えています。