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教育制度
education

教育制度

キャリアブルーム
career bloom

「なりたい看護師」を実現できる
~一人ひとりのキャリア開発を支える教育体制~

当院は、幅広い医療を担う組織です。看護師は、組織の一員として、また看護専門職として、日々能力が発揮できるよう、学習を重ねながらキャリア開発をしています。
Bloomとは、「花」「開花」の意味があります。「Career Bloom」には、看護師1人ひとりのキャリアが、それぞれに開花してほしいという願いを込めています。また、国花である「さくら」を用いて、1枚1枚の花びらをラダーレベルに例えています。1人の看護職として、美しく咲き誇り、5枚の花びらとなった「さくら」を、成長したジェネラリストやスペシャリストとして活躍する当院の看護師としてイメージしています。
そして、各自が「こんな看護師になりたい」と、思い描く姿や成長は様々であり、多様性のある看護職への成長を期待し、さくらの模様の違いで多様性を示しています。それぞれが個性あるさくらを咲かせ、看護部全体で美しくきれいな花を咲かせていきましょう。

教育制度

教育概念図
educational concept

看護専門職の成長は高度な技術を習得するだけではなく、人間力が大きく関わってきます。当院では自立した一人の人間として力強く生きていくための人間力を持ち、 看護基礎教育課程での学習である看護の基盤を作り上げられる人を求めています。 入職後、実践を繰り返し、経験学習していくことで、キャリアラダーで示される看護専門職としての成長とともに人間力や看護の基盤も厚みが増し、より強固なものとなっていきます。
当院の教育は、自分で責任を持って伸ばしていく力、すなわち自律することと、支援や助言を受けながら伸ばしていく力の両方に深く関わっていきます。
また、看護実践に倫理は内包するものであると考えています。

教育制度
教育目的
国立国際医療研究センター病院が提供する医療を理解し、看護の専門性を高め、質の高い看護サービスを提供できる看護職を育成する
教育目標
  1. 国立国際医療研究センター病院および看護部の理念や方針を理解し実践できる人材を育成する
  2. EBNに基づいた専門的知識と看護技術・判断力を持ち、問題解決能力に優れた看護職を育成する
  3. 看護の質を向上するため、看護職としての社会的・倫理的態度を養い、管理能力を高め教育や研究活動に取り組む看護職を育成する
  4. 国際的な視点から看護活動や提言ができる看護職を育成する
  5. 主体的に学び、自己研鑽しキャリア形成していく看護職を育成する

教育計画
planning

キャリアラダー ラダー別学習・実践内容 院内研修
レベルⅠ

看護基準・手順に沿った看護実践、医療安全・感染防止マニュアルに基づいた行動、医療倫理・看護職の倫理綱領の理解、多職種連携の理解、看護チームの一員としての行動

看護技術演習、フィジカルアセスメントⅠ、多重課題・シミュレーション、看護倫理Ⅰ、医療安全Ⅰ、リフレクション①~④、多職種連携Ⅰ、感染管理Ⅰ、国際看護Ⅰ、重症度、医療・看護必要度、安全な静脈注射研修、外国人患者の理解と対応

レベルⅡ

根拠に基づいた看護実践、意思決定支援の理解、多職種と情報交換

メンバーシップ、フィジカルアセスメントⅡ、看護倫理Ⅱ、医療安全Ⅱ、リフレクション⑤、メンター、多職種連携Ⅱ、感染管理Ⅱ、国際看護Ⅱ

レベルⅢ

対象の個別性を重視した看護実践、意思決定支援の行動、多職種連携の推進

リーダーシップ、先輩のキャリアを知る、後輩育成Ⅰ、多職種連携Ⅲ、感染管理Ⅲ、看護倫理Ⅲ、診療報酬とクリニカルパス

レベルⅣ

状況に応じ、的確な判断のもとの看護実践、アドボカシーの理解と実践、多職種協働

患者急変時および突発的な出来事発生時のリーダーシップ、看護倫理Ⅳ、医療安全Ⅲ、看護管理アドバンス研修、感染管理Ⅳ、多職種連携Ⅳ、後輩育成Ⅱ、Ⅲ、自己のキャリアを考える、診療報酬とDPC

レベルⅤ

専門性の高い看護実践、複雑な状況に合わせた看護実践、意思決定支援・倫理的行動における役割モデル、多職種協働における中心的役割発揮

幹部看護師任用候補者選考前研修、感染管理Ⅴ

※その他、国際看護・スペシャリストによる専門知識が学べる研修を計画しています。

教育計画
教育計画

新人看護師の教育
nursing education

新人看護職員を支えるために、全職員が新人看護師に関心を持ち、部署全体で育てています。新人看護職員が各部署においてメンバーとして成長し自立していけるよう、後輩育成担当を中心にチームで新人看護師を支える教育体制を構築しています。

教育制度

新人看護師の1年間の進み方(一般病棟モデル)

・横にスクロール出来ます。

新人看護師の目標 集合研修(Off-JT) 所属部署での実践内容(OJT)
4月 職場環境に適応できる
  • 辞令交付
  • 新採用者オリエンテーション
  • 看護技術演習
  • フィジカルアセスメントⅠ
  • 医療安全Ⅰ
  • リフレクション①
  • 多職種連携Ⅰ
  • 感染管理Ⅰ
  • BLS(院内)
  • 社会人としての基本的態度を身に着ける
  • NCGMの一員として自覚をもつ
  • 生活リズムを整え、健康管理する
  • 所属部署の特徴を理解する
  • 指導のもと日常的な看護を提供する
  • 指導のもと原理・原則を理解し、正しい手順で看護技術を実施する
  • 一日の看護業務の流れを知る
  • 日勤シャドーイング
  • 振り返りの会
5月 指導のもと安全・安楽な看護が提供できる
報告・連絡・相談の重要性が理解できる
  • 看護倫理Ⅰ‐1
  • 看護専門職としての意識を高める

  • 指導のもと安全・安楽に看護技術を提供する
  • 指導のもと、報告・連絡・相談ができる
  • 指導を受けながら看護過程を展開する
  • 指導を受けながら倫理的視点をもつ
  • 日勤シャドーイング
  • 振り返りの会
6月 安全な看護提供に向けた課題を見出すことができる

リフレッシュ休暇の取得開始

  • 基礎看護技術の経験を重ね習得していく
  • 指導を受けながら看護実践する
  • 夜勤トレーニング1回目
  • 振り返りの会
  • 面談
7月 指導を受けながら安全・安楽な看護が提供できる
日勤・夜勤業務が遂行できる
自己の成長に気づくことができる
自己の課題を見出すことができる
  • リフレクション②
  • 心身の状態を整え看護を行う重要性を再確認する

  • 日勤ペア体制から独り立ちが始まる
  • 受け持ち患者4~6人
  • 多重課題の優先度を考え判断し対応する
  • 予定入院/パス入院
  • 基礎看護技術チェックリスト3か月評価
  • 夜勤トレーニング2回目
  • 振り返りの会
8月
  • 国際看護Ⅰ
  • 夜勤業務を行う
  • タイムスケジュールを考えながら業務する
  • 指導を受けながら多重課題に対応する
  • 気分転換活動を取り入れ、体調管理する
  • 変則勤務へ適応する
  • 受け持ち患者への看護を提供する
  • 学習を積み重ねていく
  • キャリアラダーⅠ仮申請
9月 支援を受けながら、経験を積み重ねることができる
  • 末梢静脈注射研修
  • 日勤業務を拡大し自立度を高める
  • タ病態の安定した患者の個別性を踏まえた看護を展開する
  • 基礎看護技術の習得を図っていく
  • 安全/安楽な看護技術を提供する
  • 採血における看護・留意点について確認する
10月 メンバーの役割を果たすことができる
  • 多重課題シミュレーション
  • リフレクション③
  • 重症度、医療・看護必要度研修
  • 日勤業務を拡大し自立度を高める
  • 手術患者の看護
  • 検査を受ける患者の看護
  • 緊急入院
  • 転棟/転出
  • 基礎看護技術チェックリスト6か月評価
  • 自己の役割を認識し、責務を果たせる
  • 点滴時の看護・留意点について確認する
  • 針刺し事故防止について確認する
  • 患者確認/薬剤取り扱い時の確認方法を確認する
  • 振り返りの会
11月 指導を受けながら患者・家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握し、個別性のある看護が提供できる
  • 個人の成長に合わせた指導を受け、看護実践する
  • 輸液ポンプ・シリンジポンプ使用時の看護について再確認する
  • 面談
12月
  • 看護倫理Ⅰ‐2
  • 実践経験から学びを積み重ね、日勤業務の拡大を図る
  • 振り返りの会
  • キャリアラダーⅠ本申請
  • あたたかい看護の実践を再確認する

1月
  • 外国人患者の理解と対応
  • 2年目を見据え看護実践力を高める
  • 複雑な病態の患者の受け持ち
  • 重症度の高い患者の受け持ち
2月
  • リフレクション④
  • ストラップ授与(黄色から青色へ)
  • 日勤・夜勤業務をほぼ自立して実践する
3月
  • 2年目へ向かっての自己課題を見出す
  • NCGMの一員として役割を理解し、自信と誇りをもつ
  • 基礎看護技術チェックリスト12か月評価
  • キャリアラダーⅠ取得
  • 振り返りの会
  • 面談