診療看護師を目指した理由
医師が不在である状況において、自身で患者さんに提供する知識・技術、またそれに付随する根拠が不足していると感じたことがきっかけです。医師と同じ視点を持って患者さんと向き合い、必要な時に介入できるようになりたいと思い、目指しました。
認定試験のための研修・勉強について
診療看護師は国家資格ではありませんが、臨床経験5年以上、大学院教育(修士課程)、日本NP教育大学院協議会認定のNP資格が必要となります。大学院では医学教育に準じた内容を履修するため、医学知識・技術の取得が難しかったです。また、半年の実習では、様々な診療科の医師と共に診療を行い、直接的な介入が増えるため緊張感と責任感を強く感じました。さらに、修士論文(課題研究)の執筆もあるため、実践と研究を同時に進めていくことが非常に大変でした。
現在の仕事内容
卒後2年間は卒後臨床研修として麻酔科、外科での研修を行いました。その後、手術室に所属し、手術室業務、麻酔科業務、術後疼痛管理チームの活動を行っています。2023年度より術後疼痛管理加算が取れるようになり、より質の高い術後管理を実現できるようになりました。チームのコアメンバーとして多職種との連携を図り、活動を行っています。
看護師としての自身の課題と、どうやってそれを乗り越えていきたいか
診療看護師の役割拡大、院内での認知度向上が課題と考えています。手術室・麻酔科、術後疼痛管理チームの活動をはじめ、徐々に役割拡大、認知度が向上している実感もありますが、まだまだ余地はあると思います。現行の活動を積極的に進めていくことと、患者さんだけではなく病棟や診療科など医療者のプラスになるような活動をしていくことで、認知度の向上を図りたいと思います。
看護師としての今後の目標
手術室に所属しながら、他病棟や診療科において横断的な活動をしていきたいです。また、診療看護師の未来としては、診療看護師が看護師のキャリアップのひとつとなるように自身の活動を行っていきたいと考えています。