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肺がんCT
あなたも「肺がんCT検診」を受けてみませんか?
国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院ではマルチスライスCTを用いた肺がんCT検診を実施しています。
どなたでも受診することができます。
特に咳、痰などが続く方、家族にがん歴のある方、喫煙者(または同居人が喫煙者)、40歳以上の方などにおすすめします。 非常に小さな初期の肺がんを見つけることができます。
写真はCTで発見された肺がんを示しています。
CT検査では矢印に示されるような淡く小さな病変を見つけることができます。
CT検診では、心臓と胸壁、血管にかくれた病変を見つけることができます。
実施時間
午前9時から午後7時までの時間帯(土曜日、日曜日、祝祭日は除く)
検査時間
CT検査のみで10分程度です
検査結果
受診後2週間以内に報告書を郵送いたします。
その他
個人申し込み以外(法人など)のご依頼につきましては、別途ご相談申し上げます。
肺がんの現状について
1981年以来、がんによる死亡は全死亡原因の第1位を占め、その中で1998年には肺がんによる死亡が胃がんを抜き、がんによる死亡のトップとなっています。特に男性に多い傾向があり、2009年のデータでは肺がんによる死亡率が男性で1位、女性で2位となっています。
厚生労働省の人口動態統計によると、2009年の肺がん死亡数は 男性49,035人、女性18,548人です。次表のように、人口10万人あたりの死亡数は過去50年で男性は10倍、女性は9倍に増加しています。今後もさらに肺がん死亡数は増加すると予想され、2015年には現在の2~3倍になるという予測もあります。一方、かつてがん死亡のトップであった胃がんは減少傾向が見られます。
肺がん・胃がんの死亡率の推移(対10万人)
肺がん | 胃がん | |||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
1960年 | 7.9 | 3.2 | 57.3 | 34.6 |
2009年 | 79.9 | 28.8 | 53.4 | 26.7 |
肺がんが増え続けるのは、なぜでしょうか。
社会の高齢化、喫煙対策の遅れなどが肺がん患者数の増加を招いていると考えられます。一方、肺がん死の増加については、増え続ける肺がんに対する治療成績が十分にあがっていないことも要因の一つです。
以前に比べて診断および治療技術の進歩により、肺がんの手術成績は向上してきました。それでも、肺がん発見時、手術療法の適用となるのは、1/2以下の40%にすぎないのが現状です。すなわち、肺がんが治り得る時期に見つけ出されていないことが最も大きな要因です。
肺がん死を減少させるには、一次予防として禁煙を柱とした生活習慣の改善、二次予防として肺がんの早期発見、早期治療が重要となります。これは、現在において社会的な要請事項のひとつとなっています。
マルチスライスCTを用いた「肺がんCT検診」について
CTとはX線管が人体の周りを高速で回転しながら連続的に体内を撮影していく装置です。
従来の胸部X線写真とは異なり、心臓や骨の重なりによる死角がなく、また肺の淡い変化も鋭敏に見つけることができます。
通常のCT検査に比べて、放射線量を少なくしておりますので放射線障害の心配はありません。
当院ではこのようにして撮影した画像を放射線診断専門医が読影し、結果をご報告いたします。
このページに関する問い合わせ先
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電話番号 03-3202-7494 03-3202-7495
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03-3202-7181(代表)放射線診療部受付(内線2262)