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診療実績

概要(2021年度)

2021年度は2020年度と比較して、入院患者数、外来患者数とも1割以上増加しました。

2021年4月に造血幹細胞移植の経験が豊富な島津医師が着任し、今年度は大幅に移植件数が増加しました。さらに高齢者やHLA半合致(ハプロ)移植も積極的に行い、全例で生着し外来治療へと移行しています。

一方でCOVID-19の流行による病院全体での入院患者の急増などにより、骨髄バンクドナーからの骨髄採取は制限せざるを得ない状況でした。

造血幹細胞移植数

自家末梢血幹細胞移植 6例
同種造血幹細胞移植  8例(末梢血幹細胞 3例、臍帯血 5例、ハプロ移植 2例)

同種造血幹細胞採取

骨髄バンクドナー骨髄採取 1例

入院実績

延べ患者数(在院患者数)  6324 人
新入院患者数  314人
平均在院患者数  17.3人
平均在院日数  19.4日

外来実績

延べ患者数  6740人
1日平均患者数  27.5人
新規外来患者数  175人

カンファランス

  1. 病棟カンファランス
    平日(月、火、水、金)の17時から、新入院症例、重症例などの治療方針について、カンファランスを行い、科内で議論し治療法を決定しました。また死亡例についても、経過について科内で確認しました。
  2. 抄読会
    月曜日16時30分から、科内の研修医を含めた医師・薬剤師が興味を持った論文を紹介し、議論を行いました。
  3. 病理(リンパ腫)カンファレンス
    東京大学医学部病理学講座の牛久 綾 准教授を招聘して、毎週水曜日にリンパ腫カンファレンスを開催しています。悪性リンパ腫を疑い組織生検などを実施した症例を中心に、臨床経過や病理組織像に基づいて診断確定を進めています。
  4. 造血幹細胞移植カンファレンス
    小児科、薬剤部などの関連部署と連携して、移植症例を対象としたカンファレンスを随時開催しています。造血器腫瘍や再生不良性貧血に対して造血幹細胞移植(自家・同種)を計画した症例を対象として、多職種のスタッフが参加して移植適応、前処置、感染症予防、移植片対宿主病(GVHD)予防、心理的・社会的サポートなどについて包括的に協議しています。

国際医療協力

外国籍の患者さんを積極的に受け入れ、造血器腫瘍例では化学療法を行いました。

研究

当センター病院 国際感染症センターおよび当センター研究所 難治性ウイルス感染症研究部などとの共同研究として、「COVID-19治療としての回復者血漿療法」に関する研究を行いました。当科では主にCOVID-19感染症からの回復者血漿の採取を行うとともに、採取が健常人と同様に安全に施行できるか、解析を行いました。

その他(課題や今後の展望など)

造血幹細胞移植の経験が豊富なスタッフが増えており、移植適応症例に対しては、ハプロ移植を含む造血幹細胞移植を積極的に行っています。その結果、2021年以降は大幅に移植症例が増えてきました。今後は、さらに他院からの紹介患者の増加が期待されます。

また経験豊富なスタッフによる、研修医や内科専攻医への指導も盛んに行っており、充実した研修を希望される方を歓迎しています。